Japanische Klassiker mit Furigana
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へいけがに
伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集
岡本 綺堂
Lesen Sie 伝奇ノ匣2 岡本綺堂妖術伝奇集 (へいけがに) von 岡本 綺堂 (おかもときどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 203.094 Zeichen · 411 Bildschirme
してみると、残りの四千両が手に入るときには、更に第二の犠牲を払わなければならない。こう思うと、お父さんの怖ろしがるのも無理はないかも知れませんね。
中二 私もこのあいだ親父の話を聴いたときには、一旦はなんだか変な心持にもなりましたが、つまり偶然の暗合で、別にどうと云うことも無いんですよ。(笑いながら。)あなたは青蛙神とか云うものを信じますか。
高田 さあ、信じると云うわけでもありませんが……。今もいう通り、八千両の金を祈って、それから五日目に丁度その半額の金が手に入るというのは……(すこし考えて。)勿論、偶然の暗合ではありましょうが……。私はこのごろ好んで怪談の書物を読んでいるせいか、こういう場合には兎角その方へ引き付けて、ミステリアスに考える傾きがあるようです。
中二 そうすると、あなたも親父とおなじように、第二の犠牲を恐れているんですか。
高田 いや、そうまではっきりとも考えていないんですが……。お父さんは余程それを気にしているようですね。
中二 親父は勿論、おふくろも頻りにそれを気に病んでいるようですから、私は努めてその迷いを打ち破ろうとしているんですが……。