Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

て様子を聞いて、まだ何も消息がないと聞いて失望して、帰りがけに、両国橋を渡りかかると、多くの人が橋の上に立っていますから、米友もなにげなく覗いて見ました。米友ではとても人の上から覗き込むことはできないから、人の腰の下から潜るようにして見ると、橋の欄干へ板札が結び付けてあります。米友は学者(お君に言わせれば)ですから直ぐにその板の文句を読むことができました。

「本所相生町二丁目箱屋惣兵衛、右の者商人の身ながら元来賄金を請ひ、府下の模様を内通致し、剰へ婦人を貪り候段、不届至極につき、一夜天誅を加へ両国橋上に梟し候所、何者の仕業に候哉、取片附け候段、不届且不心得につき、必ず吟味を遂げ同罪に行ふべき者也。

月  日報国有志

此高札三日の内、取片附け候者有之ば、役人たりとも探索の上、必ず天誅すべきもの也」

米友はその文句を読んでしまったが、腑に落ちないことがありました。

「この札はこりゃ誰が立てたんだ」

米友は独言のように聞いてみましたけれど、誰も返事をするものがありません。

「この高札三日の内、取片附け候者あらば、役人たりとも探索の上、必ず天誅すべきもの也てえのは穏かでねえ」