Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

まあ、どんな人間だか言ってみてごらん」

「先生、謀叛人とか兇状持ちとか、そんな物騒な人じゃございません、女の子でございます、女の子を一人、預かっていただきたいんでございますが」

ここで片腕のない床屋の親方というのが、がんりきの百蔵の変形であること申すまでもありません。道庵先生は、百蔵の口から何事か頼まれると、

「遠くの親類より、近くの他人ということもあるて」

と言って、飄々とその床屋を出かけてしまいました。

道庵がこの床を出て行くと、入れ違いに、

「少々ものを承りとうございます」

小股の切れ上った女が、小風呂敷を抱えて店前に立って、

「おや百蔵さん」

と言って驚きました。これは女軽業の棟梁お角であります。

それから百蔵がお角を連れて、山下の雁鍋へ来て飲みながらの話、

「親方、おかげさまで全く助かりました、近いうち両国でまた一旗揚げる都合ですから、どうぞ御贔屓を頼みます」

「それはまあよかった。甲府へ残して置いた連中もみんな、無事でいなすったかね」

「ええ、みんな無事でおりましたが、ただ一人だけどうしても見つからないんですよ。あれがわたしども一座の花形なんですが、火事場からどこへ行ったか、焼け死んだ様子もないから、どこかへ逃げたんだろうと、よく土地の人に頼んでおきました、広いところではありませんから、そのうちに見つかるだろ