Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

「みんな中で笑っている」

「因果娘、蛇使い、こんなものの前は眼をつぶって通れ」

「そうですか」

「後ろから見ると、あの通り美しい女に見えるが、前に廻って見れば言語道断のものだ。さあ与八、ここに軽業がある」

「なるほど、こりゃあ軽業だ、軽業、足芸、力持。やあ、大した看板だ、この小屋が今までのうちでいちばん大きいね、これなら一万五千人ぐらい、人が入れべえ」

「そんなに入れるものか、千人は入れるだろうな」

「やあ、あんな高いところで、よくあんな芸当ができるものだなあ。あんな綺麗な面をした娘が逆さになって、足で盥を組み上げて、その上で三味線を弾いてらあ、エライものだなあ。こっちの方は綱渡りか」

与八は余念なくこの立看板を仰向いて見て行くうちに、

「大評判、印度人槍使い」

ちょうどまん中のところに掲げられた、わけて大きくした絵看板の前まで来ました。

「先生、この槍使いの面は、こりゃ何という面だ」

「はははは」

「面も身体も真黒で、眼を光らかして、裸体で槍を持って立っているが」

「こりゃ印度人だよ、印度といって天竺のことだ」

「へえ」

「印度から来た槍使いと書いてある」

「なるほど、印度にも槍があるのかねえ、印度の槍というのは、あんなものかねえ」