Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.131 Zeichen · 423 Bildschirme

Aozora Bunko

自暴もまた侮るべからず、こうして継いでおけば問題はござるまい」

「なるほど、うーん」

金公が唸り出してやがて降参してしまうと大入道大得意、カランカランと打笑う。兵馬はそれに興を催して、

「御出家、一石お願い致しましょうか」

「おやおや、お前様も碁をお打ちなさるか。それはそれは、お若いに頼もしいことじゃ。金公では下拙いささか喰い足りずと思うていたところ、さあ遠慮なくいらっしゃい」

「しからばこの人と同じこと、三目でお相手を致してみよう」

「よろしい、三目、さあいらっしゃい」

「パチリ」

「パチリ」

「これは感心、定石を心得ておいでなさるところが感心、とかく初心のうちは、そう打っておいでになるがよろしい、其許はなかなか筋がようござるな、見込みのあるお手筋じゃ、そうして定石から素直に打ち上げてゆかぬと悪い癖が出て物にならぬ。物の譬えがここにござる、金公などを御覧じろ、器用一辺で、あっちへ遣繰り、こっちへ遣繰り、キュウキュウひど工面をしながら打っている、それで年中ピーピー苦しみ通しで、おしまいの果てが投げと来るから目も当てられない。そこへゆくと下拙の如く定石から打ち込んだものには、悠揚として迫らぬところがある、よし勝負には負けても碁には勝つというものじゃ。