Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 264.133 Zeichen · 524 Bildschirme
「今夜、拙者が外出したことは誰にも語らぬように。この後とてもその通り」
「あなたを一人歩きさせたのは、わたしの罪でございますもの」
「寝よう」
その時に何の拍子か、行燈の火がフッと消えました。
八幡村を震撼させるような恐怖が起ったのは、その翌日の夕方のことでありました。
昨夜、水車小屋から出て行方知れずになったという村の娘が一人、水車場より程遠からぬ流れの叢の蔭に、見るも無惨に殺されて漂っていたのが発見されて、全村の人は震駭しました。
慄え上って噂をするのを聞いていると、それは大方、恋の恨みだろうということです。
その娘は村でも指折りの愛嬌者に数えられて、新作と約束が出来るまでに、思いをかけた若い者も少なくはなかったということ、それらの恋の恨みであろうということに一致すると、青年たちはいずれも痛くない腹を探られる思いをして、恐怖と無気味と復讐心とに駈られて、村の中は不安の雲が弥が上に捲き起ります。
小泉の家は名主でありますから、何者よりも先にそこへ駈けつけて、その処分に骨を折らなければなりません。
主人の妻はお銀様に向って、
「まあ、当分は夜分など、外へおいでなさることではありませぬ」