Japanische Klassiker mit Furigana
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きめんじょうのひみつ
奇面城の秘密/夜光人間
江戸川 乱歩
Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme
ところが、この森には、そのころ、きみのわるいうわさがたっていました。ひとだまが出るというのです。
ひとだまは、地方によっては、火の玉ともいいます。まるい火の玉が、オタマジャクシのように、スウッと尾をひいて、空中を飛んでいくのです。赤いひとだまもありますし、青いひとだまもあります。
むかしのひとは、これは死んだ人間のたましいが、飛んでいるのだといって、こわがったものです。しかし、いまでは、そんなことを信じる人はありません。リンがもえるのを、ひとだまだと思ったり、こまかい虫が、ひとかたまりになって飛んでいくのに、どこかの光があたって、ひとだまみたいに見えたり、流星がひとだまのように見えたり、そのほかいろいろなものを、見まちがえて、ひとだまと思いこむのだと考えている人がおおいのです。
でも、理屈では、そう考えていても、ひとだまが出るなんていわれると、やっぱり、気持ちがよくはありません。ひとだまなんか信じない少年探偵団員たちも、そのうわさを聞いて、ぶきみに思わないわけにはいきませんでした。
小林少年は、そういう、きみのわるいうわさのある森を、わざとえらんだのです。