Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

「明智君、ここにいるのか。ぼくは中村だ。犯人はだいじょうぶか。」

ドアのそとから、かすかな声が聞こえました。警視庁の中村警部です。警部がおおぜいの部下をつれて、やってきたのです。

「だいじょうぶだ。この部屋には、窓がない。出入り口は、そのドアばかりだ。ドアのそとで、見はっていてくれたまえ。いまに犯人をひきわたすからね。」

明智が大声で、ドアのそとへ呼びかけました。

「ハハハハ……、おもしろい。おれは、ふくろのネズミだね。ハハハハ……、さすがの四十面相も、とうとう、名探偵のわなにかかったというわけか。ところがね、明智君、いまもいうとおり、おれには、まだ、さいごのおくの手が残っている。それをお目にかけるときが、きたようだね。」

四十面相は、あくまで、ふてぶてしく笑いとばしています。いったい、なにを考えているのでしょう。

そのとき、みょうなことが、おこっていました。ほんものと、にせものと、ふたりの明智探偵の立っている部屋が、かすかにゆれはじめたのです。

「おや、地震のようだな。」

明智探偵がいいますと、四十面相は、また、笑いだしました。

「うん、地震だ。ハハハハ……、ゆかいゆかい。