Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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きめんじょうのひみつ

奇面城の秘密/夜光人間

江戸川 乱歩

Lesen Sie 奇面城の秘密/夜光人間 (きめんじょうのひみつ) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 150.254 Zeichen · 300 Bildschirme

Aozora Bunko

おれは地震がだいすきだよ。この地震が、おれのすくいぬしなんだからな。ハハハ……。」

地震で家がこわれたら、逃げだせるといういみでしょうか。しかし、そんなに、強い地震ではありません。ごくかすかな、いつまでもつづく長い地震です。

明智探偵はドアに背中をむけて、部屋のおくにいる四十面相を、ゆだんなく見つめていました。なにか、へんなまねをすれば、すぐにとびかかる用意をしながら、じっと見つめていました。

×    ×    ×    ×

ドアのそとの廊下には、中村警部をさきにたてて、十名ほどの制服警官が、ひしめきあっていました。

ドアにはかぎがかかっているので、中から明智探偵があけてくれるのを、待ちかまえていたのです。

もうひらくか、もうひらくかと、みんなの目が、そのドアをにらみつけていたのです。

なにをしているのでしょう。明智はなかなか、ドアをあけてくれません。中村警部はしびれをきらして、また、どんどんとドアをたたきながら、声をかけました。

「明智君、はやくドアをあけてくれたまえ。おい、明智君、どうしたんだ。」

耳をすましても、なんの答えもありません。