Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

しゅんでい

春泥・三の酉

久保田 万太郎

Lesen Sie 春泥・三の酉 (しゅんでい) von 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.075 Zeichen · 173 Bildschirme

Aozora Bunko

――実際、西巻は、女房のまえに、何とそのふしだらの言訳をしていゝか分らなかった。はッきりいって女房や子供に合せる顔がなかった。友だちとの附合。……そういうにしても四日は長すぎる……

「何だって、俺は……」

たゞもうかれは悔まれた。思案すればするだけ自分のだらしなさがはッきりした。切上げかけてはもう少し。……器用に、じゃァ、もう一杯飲んで。……いま帰ったって明日帰ったって帰る味はおんなしだ。……みす/\早く引上げることの出来たものをそういって一日延しにのばしたのは三浦でもなければ田代でもなかった。――みんな自分……なかで一ばん年嵩の自分だった……

「酒なんぞ飲んでどこが面白いんだ。」

歎息するようにかれは自分にいった。――実際そうだった、実際かれには酒の有難さが分らなかった。三十年来、酒といえば西巻、飲むことゝいえば金平さん。――天下の酒飲みと人も許せば自分でも信じて来たものゝ……そう信じてめくら滅法飲みつゞけて来たものゝ、ほんとうに俺という奴は酒が好きなのかしら? ――とき/″\そうわれとわが胸に質してこたえにつまることがある。――でも、むかしは、すくなくもまだ五年まえまでは、好きだから飲むんじゃァねえか、分り切った話じゃァねえか。