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Japanische Klassiker mit Furigana

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

家の光

期日の印象を微弱ならしめたのである。

しかもこの自由を富や権力の乏しい常民にまで附与したのは、まったく外部社会の力であった。煮売屋すなわち飲食店の出現はその一つである。いわゆる店屋物の主たるものは餅と団子、一方にはまた粗末ながら酒の肴であった。いずれも起こりは道中の茶屋からで、是は旅からきた異郷人の、接待だからすなわち晴であったのが、漸次に附近村落の平常生活に持ち込まれたのである。その傾向の慨歎すべきものであるか否かを、判定するまでは我々の任務でない。我々はただ現在の日常生活が、こうした急激の変遷の結果であることを知ればすなわち足るのである。家が日本人の生活の単位であった時代は過ぎ去った。そうしてこの食物の個人主義を、促したものは雑餉すなわち弁当であった。村の労働者がヒルマ・コビルマを食う習慣は相応に古いと思うが、その頃からすでに今日の変革は萌していたのである。

家の光

改めて家の光ということを、考えてみる必要が起こった。いかなる理由から、家庭には新しい光明が求められなければならなかったか。

雪や蛍を集めたという昔話がある。もとは普通の人の家には、書物を読むだけの光が備わっていなかったのである。