Japanische Klassiker mit Furigana
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もめんいぜんのこと
木綿以前の事
柳田 国男
Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme
あるじは貧にたえし虚家 杜国
田中なる小万が柳おつる頃 荷兮
霧に舟曳く人はちんばか 野水
たそがれを横に眺むる月細し 杜国
隣さかしき町に下り居る 重五
田中の小万は世にもてはやされた美女であった。その門の岸の柳の散る夕を、物哀れに詠歎したあとへ、突如として舟曳く男の鄙びたる腰つきを、描写してしかも自然によく繋がっている。それを再び物静かな、しかも夕顔の巻でも聯想するような、別種の情景へ引戻して来たので、ちんばの滑稽が飛躍しているだけに、その後を一段と落付きのある上品な句で囲おうとした、連衆の詩情はよく調和している。そうしてこの無言の約束は爰だけでなく、いつでも奇抜な笑いの句の出るたびに、必ずといってもよいほどよく守られているのである。それから今一つ、是は終の方の『続猿蓑』の中にあって、宗匠は一句しか参加しておらぬので、人のあまりに注意していない附合であるが、変化の面白さのよく現われているのは、「勇み立つ鷹引すうる嵐かな」という発句をもって始まっている一聯である。これもその中程のところに、