Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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もめんいぜんのこと

木綿以前の事

柳田 国男

Lesen Sie 木綿以前の事 (もめんいぜんのこと) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 177.586 Zeichen · 348 Bildschirme

Aozora Bunko

国民服の問題

一

それは多分以前のままのものもなお用いられているので、それと区別するために何か新しい名が入用になって来たのであろう。だからズボンと謂いヨウフクと謂っても、それが日本の言葉であると同じように、その名を持つ着物もやはり日本のきものであって、我々はそれを自分の労働に都合のよいように、自由にかえて使っている。決して西洋人の真似をしているのでないのである。一ばん都合の悪いのは靴であった。靴は日本のような夏暑くてむれる国、毎度水の中へ入って働かなければならぬ国では、特別のものが無くてはならぬ。そうして是だけは古いものが既にややすたれて、新しいものがまだ発明せられていないのである。諸君は是からの研究問題として、是非とも仕事に都合のよい日本の靴を、考え出さなければならぬのである。

国民服の問題

一

国民服の制定は、予言の試験としても面白い問題だと思う。僅か十年か十五年のうちに、すぐ一つの提案の夢か夢でなかったかが判定せられるからである。現に今までの多くの改良意見なるものは、ほとんとみな世間から忘れられている。大切な事業の、他にいくらも手がつけられずにいる今日だ。我々はなるだけ無駄なことのために、心力を銷磨せぬようにしなければならない。