Japanische Klassiker mit Furigana
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えどさんごくし
江戸三国志
吉川 英治
Lesen Sie 江戸三国志 (えどさんごくし) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 577.271 Zeichen · 1141 Bildschirme
「えっ、ほ、ほんとかえ次郎」
「ほんとですとも!」
「いつ?」
「きょうの明け方――たった今です。だが、もっと驚くことがありますよ、その日本左衛門を捕まえるために、金吾様も組みついたまま濠に落ちて、気を失ったままどうしても息を吹っ返さないと騒いでいました。――で私が来る時に、御城内から万太郎様も駆けつけて来たり、釘勘のおじさんも飛んで行きましたが、何しろ早く、私はお嬢様にこのことを知らせようと思って、息をきって飛んで来たんです」
おりんは鳥籠をほうり出して、奥の塗箪笥から月江の帯や衣類を乱れ筥にもいれずにかかえて来ました。
「さ、お嬢様、ここで次郎の話を聞いているより、少しも早くそこへおいでになるのが肝腎でございましょう、お支度を遊ばせ、早く、早く」
「おりんや、着物などはこれでいいよ、それより早く、駕を頼んで来ておくれ」
「おっと! 駕ならば、おりんさんのと都合二挺、ここへ来るついでに連れて来てあります」
「じゃ、私の護り刀を」
「ハイ」
「それと、お祖父様の紙位牌を」
「ハイ、ハイ」と、おりんはくるくる舞いをして、彼女と自分の草履を二足、庭の沓石へ移しました。
裏門の木戸から、ふたりが乗物に身を入れると、次郎は例の野槍を小脇にかかえて、月江の駕わきに付きながら、