Japanische Klassiker mit Furigana
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かいじょうのみち
海上の道
柳田 国男
Lesen Sie 海上の道 (かいじょうのみち) von 柳田 国男 (やなぎたくにお) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 182.344 Zeichen · 353 Bildschirme
団子待てどこへ行くと、爺さんが跡を追っかけると穴の中はだんだん広くなって、そこに大きな石の地蔵が立ってござる。ここへ団子は転げて来ませぬか。うんあまりうまそうだからわしがもらって食べた、というような話しかたもあり、または団子がころりんころりんと、穴へ転げて入る拍子が面白いので、有るだけの団子をみな落し込み、その次には重箱を入れてもまだ足らず、おしまいには爺いころりん爺いころりんと、自分まで転んで行ったというような、おどけた形のものもある。慾深爺さんが後で真似をするので、どの話も必ず二度ずつはくり返され、それがところどころわざとちがえてあるのが、幼ない人たちには格別におかしいのであった。たとえば地蔵さんの前に転がっている団子を拾い上げて、土のついたところをむしって自分で食べ、きれいなところを地蔵さんに上げると言ったのを、悪い爺はちょうど反対に、埃だらけの分を残して、よいところをまずたべてしまう。それから鬼が集まってきて博奕をうつという条でも、一方は地蔵に言われて遠慮をしいしいその肩に乗り、好い頃あいを見て鶏の鳴声をまねすると、夜が明けたかと鬼どもはびっくりして銭も金も抛り出したまま遁げ去ったというに対して、こちらは何もかもその逆を行き、または笑ってはならぬというのを笑って、見つかってとうとう食われてしまう