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Japanische Klassiker mit Furigana

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

Lesen Sie 源頼朝 (みなもとよりとも) von 吉川 英治 (よしかわえいじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 306.118 Zeichen · 613 Bildschirme

Aozora Bunko

三

牛若はくやしがって、その毛脛へしがみついたが、荒縄で縛りあげられてしまった。

「引っぱッて来い」

一人が一人へ命じて、先へ歩いた。毘沙門堂の下まで彼は曳きずられて行った。泣きもしないので法師たちの気はよけい折檻に駆られた。

「ここがいい」

鐘楼を見上げて一人がいう。担ぎあげて四方柱の一つへ縛りつけた。そして柱の上に板を打って立ち去った。

彼等が去ると、牛若は、身をねじって、その板の文字を見上げていた。――いつもの不敵な眼も、すこし悲しげであった。

許シ無ク縄解クベカラズ。山則ニ依ッテ罰スモノ也

東光坊役僧了範

と読まれた。

三

了範たちの法師は、中院へもどると、牛若の師、東光坊へすぐ届け出た。

「六波羅からお預かりの者ですが、遮那王の行跡、目にあまるものがあります。懲らしめのため鐘楼へ縛りつけましたゆえ、おふくみ下さい」

阿闍梨は聞いて、

「……ふん。そうか」

笑ったきりだった。

この老僧だけは、まだかつて牛若へ叱言を云ったことがない。

――師の坊が甘やかしておる。

と云う者すらある。

日が暮れてきた。

遮那王が縛られたと聞くと、中院にいるほかの稚子たちは、