Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

りょうきのはて

猟奇の果

江戸川 乱歩

Lesen Sie 猟奇の果 (りょうきのはて) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 134.971 Zeichen · 270 Bildschirme

Aozora Bunko

というのは………」

と、愛之助は思い切って、先夜の鶴舞公園の一伍一什を物語った。

「で、君は奥さんを、今でも疑っているのか」

それを聞くと、品川ははにかみとも恐怖ともつかぬ変な表情で尋ねた。

「いや、もう殆ど疑っていない。多分別の女だったのだろう。だが、場所が丁度僕の近所だからね。何か意味ありそうにも思われるのだ」

品川はふとおし黙って、何か考えていたが。「若しかしたら」と独言を云いながら、突然立って部屋を出て行ったかと思うと、一通の封書を手にして帰って来た。

「ちょっとこれを読んでごらん」

愛之助は妙なことを云うと思いながら、何気なく封書を受取って、中の書簡箋を拡げて見た。そこには女文字で次の様に記してあった。

道ならぬこととは知りながら、それ故にこそ身も世もあらず嬉しくて、あの夜のこと、君のおん身振、君のおん言の葉、細々としたる末までも、一つ一つ、繰返し心に浮べては、その度毎に今更らのように顔あからめ、胸躍らせて居ります。お笑い下さいまし。わたくしあの様な愛を、あの夜というあの夜まで、嘗つて夢見たことすらなかったのでございますもの。小娘の様に、本当に本当に、わたくし夢中でございますのよ。