Japanische Klassiker mit Furigana
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しんけいかさねがふち
真景累ヶ淵
三遊亭 円朝
Lesen Sie 真景累ヶ淵 (しんけいかさねがふち) von 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 214.332 Zeichen · 426 Bildschirme
三十六
男「其の迷子札に深見新吉と有るが、貴公様のお名前は何と申します」
新「手前が新吉と申します」
男「貴公様が新吉か、深見新左衞門の二男新吉はお前だの」
新「ヘエ私で」
男「イヤ何うも図らざる処で懐かしい、何うも是は」
と新吉の手を取った時は驚きまして、
新「真平何うか、私は金も何もございません」
男「コレ、私をお前は知らぬは尤も、お前が生れると間もなく別れた、私はお前の兄の新五郎だ、何卒して其方に逢い度いと思い居りしが、これも逢われる時節兄弟縁の尽きぬので、斯様な処で逢うのは実に不思議な事で有った、私は深見の惣領新五郎と申す者でな」
三十六
新「ヘエ、成程鼻の高い好い男子だ、眼の下に黒痣が有りますか、おゝ成程、だが新五郎様と云う証拠が何か有りますか」
新五郎「証拠と云って別にないが、此の迷子札はお前伯父に貰ったと云うが、それは伯父ではない勘藏と云う門番で、それが私の弟を抱いて散り散りになったと云う事を仄かに聞きました、其の門番の勘藏を伯父と云うが、それを知って居るより外に証拠はない、尤も外に証拠物もあったが、永らく牢屋の住居にして、実に斯様な身の上に成ったから」