Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme
一一
へ着せようとしたのだ」
「嘘だ、そんな覚えはない」
捨吉は必死と争い続けますが、平次の論告は、ますます峻烈を極めて、上から上からとのしかかります。
「お銀さんがみんな知っている。手前は大名のお部屋様を口説き廻したろう、太え奴だ、――もっと証拠が欲しかったら手前が鼠取りを買った生薬屋を伴れて来ようか」
「…………」
捨吉はもう争う力も抜けて、ガラッ八の膝の下に組敷かれてしまいました。
「こうなれば、小堀様の宝物は、伊織様へお返しするのが順当だ。爺さん、秘伝書と御墨付、出してやって下さい」
平次は改めて源太郎の方へ向直ります。
一一
「御免蒙ろう」
源太郎の答は以ての外でした。
「えッ」
「俺はな、平次親分、そのお侍が腹を切ったら二た品を出すと言ったが、捨吉を縛ったら出すとは言わなかったぜ。ねおい、銭形の、若いくせに耄碌をしちゃいけねえ」
「それは話が違うだろう、爺さん」
平次も今さら驚きます。
「何を言やがる、父さん父さんと安くして貰いたくねえよ、安岡っ引のくせにしあがって、神田の源太郎を知らないか」
源太郎はいつの間にか、片肌を脱いで、鉄火箸のような脛をピタリピタリと叩いております。