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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(一)平次屠蘇機嫌 (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 156.866 Zeichen · 318 Bildschirme

Aozora Bunko

解くものにとっては、神妙不可思議の手段があるように思えるだろうが、拵えるものにとっては、それは大した六つかしいものではない。

碁や将棋のうまい人は、夥しい定石を研究し、それを体得して、自分の手を生み出す。探偵小説又は捕物作家も、夥しい型を記憶しておいて、その古い型を土台に、新しい手を考える外はないのである。

江戸川乱歩氏は、古今東西の探偵小説を読破し、その幾百、幾千のトリックを分類し、幾つかの型を作って、その上に、前人未踏のトリックを発見しようとしているということである。これは仲間人の単なる噂で、江戸川氏本人から聴いたことでないから、真偽のほどは定かでないが、江戸川氏のような緻密な頭脳を持った人には、さもありそうな事でもあるのである。

探偵、捕物小説のトリックの世界にあっては、古い手は絶対にいけない。換言すれば、誰かが使ったトリックを、二度と用いることは許されないのである。私はかつて現代探偵小説に、低圧電気による殺人を書いたことがあったが、それは専門医にたしかめて書いたものであったにかかわらず、前後して故小酒井不木博士が、同じトリックを用いて、まったく違った小説を書いて発表したために、恐ろしい暗合に腐ってしまったことがある。