Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
「親分」
「何だ、八」
八五郎が飛込んで来たのはその翌る日の朝でした。
「三輪の万七親分が金次を挙げましたぜ」
「ヘエー」
「清六殺しと松五郎殺しですって」
「そいつは変だな」
「大丈夫でしょうか、親分」
「俺はそれより、浪人者の寝る四畳半に、抜け穴でもないか、それを捜した方が早いと思うよ」
「あの浪人者が。――下手人ですか、親分」
「いや、そうらしくないから困るんだ」
「姪のお辰はどうでしょう。――あの女はやけに綺麗だが、何を訊いても物を言わず、二人が殺された時刻にも、どこにいたか判りませんよ」
「まさか、あの娘の手際じゃあるまいよ」
平次はあまり取合いません。
「それから、大坂へ支配人を迎えにやった越前屋の使いの者が今日帰ったそうですよ。丁度二十四日目だ。支配人の吉三郎は二日遅れて発ったはずだから早くて明日、遅ければ明後日江戸へ入るんですって」
「フーム」
「越前屋から、今朝迎いが出ました。川崎の万年屋で落ち合うはずだそうで――」
「行こう、八」
銭形平次はいきなり立ち上がりました。
「どこへ行くんだ、――親分」
「川崎の万年屋だ。大坂から帰って来る支配人に会って、いろいろ訊いてみたい」