Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
よく拭いてはいるが、脂でベットリだ」
「ヘエー」
「さア行こう、これだけ証拠が揃えば文句は言わせねえ。面倒な事が起ったら、道中の問屋場と人足を調べるまでの事だ。――松五郎を殺して引返し、川崎へ埃だらけになって来た足取りを調べるだけでもたくさんだ」
平次とガラッ八は、その足ですぐ越前屋に飛込み、落着き払って親類会議の御祝儀を受けている吉三郎をキリキリと縛り上げました。
「太え野郎だ、神妙にせい」
いやもう八五郎の威勢のよかったこと。
*
金次は、間もなく許されて帰り、お辰は平次の口添えで、金次と祝言することになりました。
が、困ったことに、越前屋佐兵衛が、番頭の清六と、植木屋の松五郎に手伝わせて隠したという、大事な遺言状の行方がわからず、越前屋の跡を継ぐ者もないままに、五日十日と過ぎました。
「親分、遺言状はどうしたでしょう」
越前屋の家中の者を指図して、家の中から土蔵まで、床下天井の差別なく捜し抜いた八五郎は、毎日帰って来るとこう平次に聴くのでした。
「待ってくれ、八。死んだ主人が一人で隠せなくて、番頭清六と植木屋の松五郎に手伝わせたと言ったろう」