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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

その代り、百姓仕事には人並優れた工夫があり、この上もなく勤勉な男で、自分の物にして貰った五六段の畑を、びっくりするほどよく肥やした上、今は兄のものになっている井筒屋の田地のうち、小作をさせない分の土地を本当に嘗めるように大事に耕していたのです。

よく陽に焦けて、三十近い年配に見えますが、本当の年は二十五になったばかり。

「親父の骨董いじりはときどき意見をしましたが、聴いちゃくれなかった。あの通り一徹だからね。――割ったのは誰の仕業かわからないが、あれがもし真物なら一つ一つが国の宝だ。よくない事だと思うんだよ」

そんな事を何の遠慮もなくポツポツと言う房松です。

嫁のお弓は遠い親類の娘で、五六年前から井筒屋に養われ、娘のお浪と姉妹のように育ち、ツイ昨年の春厄があけて重太郎と婚礼したばかり。これはまた、美しくも臈たき女で、巣鴨中に響いた容貌でした。

何を訊かれても、ただもう泣くばかり。

娘のお浪はお弓より三つ年下の十八で、房松の妹に似ず、少しお転婆で、あわて者で可愛らしくはあるが実も蓋もない娘です。

「父さんの道具をこわされて一番がっかりしたのは銀次さんですよ。