Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十五)茶碗割り

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme

Aozora Bunko

「馬鹿ッ、何をする。姉も京之助も破滅だぞッ」

「えッ」

おどろく拳へ、平次の手から投げ銭が二枚、三枚つづけざまに飛びました。

ひるむところへ飛込んだ八五郎が、吉弥の身体をむしり取るのと、平次が怪人を押えるのと一緒だったことは言うまでもありません。

*

事件はその晩のうちに片付きました。

御用金の二千両はお鳥の部屋から発見され、お鳥は彦徳の源太の姿のまま縄を打たれました。井戸から引揚げられて、半死半生のまま一日一と晩お鳥の部屋の押入に隠されていた吉弥は、危ないところで助けられたのです。

この騒ぎのうちに、妾のお江野は倅京之助をつれ出して夜逃げをし、一応神津右京を仰天させましたが、京之助は決して神津右京の本当の子ではなく、お江野は妹のお鳥と相談して二千両の御用金を隠し、右京を窮地に陥れた上、吉弥を亡きものにして、京之助に家督を継がせる魂胆をめぐらし、着々それを、実行していた事を平次に証明されて、今さら驚き呆れるばかりでした。

もっとも、この陰謀を企んだのは、右京が京之助を自分の本当の子でないと覚り、お江野を疎んじ始めたから起ったことで、お江野の妹のお鳥は、もと見世物小屋などを渡り歩き、力業にすぐれた上、声色まで巧みだったので、喧嘩別れした亭主――矢の根五郎吉に変装して、御用金二千両を盗み出したと見せかけ