Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
「御免蒙るよ、踊の師匠の用心棒は俺の柄にないことだ」
平次は自棄に煙管を叩くと、煙草の烟を払い退けるように手を振るのでした。
「でも、水本賀奈女師匠が人に狙われているんですぜ。幾度も幾度も変なことがあったんで――、怖くてかなわないから――」
「変なこともあるだろうよ。近頃は向柳原へ行くと、男たちは皆んな魔がさしたようにソワソワしているっていうじゃないか」
平次はまるっきり相手になりません。
「親分」
「もうたくさんだ、帰ってくれ。――水本賀奈女にそう言うがいい、踊の師匠の看板を外して、紅白粉を洗い落し、疣尻巻にして賃仕事でも始めてみろとな。世の中に怖いことがなくなるぜ」
ガラッ八はスゴスゴと帰って行きました。まさに一言もない姿です。
しかし、事件はこれを切っかけに、大変な発展をしてしまいました。それから三日目の夕方――。
「さア、大変ッ、親分」
息せき切って飛込んだガラッ八。
「今日の大変は荒っぽいようだな、何が始まったんだ、八」
平次は相変らず驚く様子もなく植木の芽から眼を外らそうともしません。
「師匠が絞め殺されたんですぜ、親分」
ガラッ八は少し喰い付きそうです。