Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十五)茶碗割り
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十五)茶碗割り (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 109.804 Zeichen · 225 Bildschirme
三
「フーム」
「今年も出代りの三月三日が過ぎたが、暇もくれそうもないといって、権八は昨日も愚痴を言っていました。仏相模屋総兵衛といわれた御主人がわずか五十両ばかりの奉公人の金を、どうしようというつもりはないに決っておりますが、権八は国にいる頃――まだ前髪も取れない中から勝負事に凝り、それで祖先伝来の土地まで質に入れ、年取った母一人を留守に、自分は江戸の知辺を頼って奉公に出たそうですから、それを知っている主人は容易に金を渡さなかったのも無理はありません」
徳松の話は思わぬ方まで発展して、下男権八の動機を説明してくれます。
つづいて平次は小僧の庄吉に会いましたが、これは十四五の白くも頭で、脅え切って何を聴いても解りません。ただ、表二階に徳松と同じ部屋に寝ているが、ぐっすり寝込んで何も知らなかったというだけの事です。
三
昼過ぎまで、何の発展もありません。下総の古河へ下男の権八を追わせたのは、三輪の万七の指図ですが、本当に主人を殺して金を取ったのなら、自分の故郷へノメノメ帰るかどうか、それも怪しいものです。
平次はともかく家中の者の持物を調べる事にしました。