Japanische Klassiker mit Furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme
四
それに、あれは労咳もよっぽど重い方らしいじゃないか」
「すると、高木勇名は何にも知らないわけですね」
「いや、知っている。たしかに下手人を知っているに違いない。城弾三郎が殺されたと聴いた時の驚きようは大変だった」
「その下手人は誰でしょう」
「それはわからないが、――俺は明日の朝、御納戸町の河西源太という人の家へ行ってみようと思う、お前は時次に逢ってみてくれないか。お松は一と晩くらい番所で窮命させるもよかろう、浮気の虫封じになるぜ」
「ヘエ」
「それから念のためにこの近所の衆に、ゆうべ高木勇名の家に出入りした者はないか訊いてみよう」
平次のこの注意は尤も至極でした。が、予想の通り、高木勇名はこの一年越し外へ出たこともなく倅の敬太郎の姿も半年余り見えず、たまたま外へ出るのは娘茂野の小買物やら、薬取りやら、質屋通いやらの姿だけということでした。
茂野の評判は大変なもので、阿倍川町の孝行娘で通ります。昨夜も父親の容体が悪かったらしく、二度までもあたふたと平右衛門町の医者に薬取りに行ったのを見たという者があります。
四
御納戸町の河西源太というのは、町道場の主で、すぐわかりました。