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Japanische Klassiker mit Furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十四)雛の別れ

野村 胡堂

Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme

Aozora Bunko

――間違いはない。いま引いた御神籤を、読みもせずに平内様の格子に結ぶはずはないから、やはり帯の間に細工があったに違いあるまい。あの赤い御神籤は、家から用意して来たんだろう」

「ヘエ――。手数のかかる細工ですね」

「それどころじゃない、娘は赤い御神籤を結ぶとき、前にあの格子に結んであった、青い印のある御神籤を解いて持って行ったよ。――それに気が付かなかったのか」

「本当ですか、親分」

ガラッ八は見事に十日間娘に馬鹿にされていたのです。

「赤い印や青い印の付いた御神籤は、何百何千の中でも一と眼に解るよ。俺は先刻ここへ来たとき、確かに見定めておいたから間違いはない」

「ヘエー」

「驚いてばかりいずに、あの赤い御神籤を解いて来るがいい。青いのを見なかったのは手ぬかりだが、なあに、赤いのを見ただけでも、大体の当りはつくだろう」

そう言ううちにもガラッ八は、平内様の堂の格子から、お菊が結び捨てて行った、赤い印のある御神籤を解いて来ました。

「こいつは楽じゃありませんね、親分。皆んながジロジロ顔を見るんだ」

「心配するなよ、泥棒と間違えられっこはない。――男のくせに縁結びのまじないなどをするのは、どんな野郎だろうと思われるだけのことさ」