Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十四)雛の別れ
野村 胡堂
Lesen Sie 銭形平次捕物控(十四)雛の別れ (ぜにがたへいじとりものひかえ) von 野村 胡堂 (のむらこどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 114.139 Zeichen · 233 Bildschirme
三
「痛いじゃないか、お半さん」
「お前は本当におしゃべりだよ。子供はそんな事を言うもんじゃない」
「チェッ」
「いや、言ってしまった方がいい。――その合図はどうしたんだ」
ガラッ八の八五郎はあわてて口を入れました。
「親分さん、小僧の言うことなどを真に受けないで下さい。そいつは何でもありませんよ」
お半は必死の調子でその場を繕いますが、土蔵の窓に下がった赤い扱帯の秘密は、ガラッ八の注意をひしとつかんで容易にわき目を振ろうともしません。
三
「親分、大手柄ですよ」
その晩ガラッ八の八五郎は、鳴物入りで平次の家へ飛込みました。
「何だ騒々しい、一番槍一番首といったような手柄かい」
銭形の平次は夕飯の膳を押しやって胸いっぱいの涼風を享楽している姿です。
「冷かしちゃいけません。――小網町の丸屋殺しの下手人を、たった半日で挙げたのは大したことでしょう」
「なるほどそいつは手柄だが、――誰がいったい下手人だったんだ。詳しく話してみるがいい」
「倅染五郎との仲を割かれた、嫁のお絹というのが下手人ですよ。この春祝言したばかり、二十歳というにしては初々しくて、縄を掛けながらあっしもほろりとしましたがね」