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Japanische Klassiker mit Furigana

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くいどうらく

食道楽

村井 弦斎

Lesen Sie 食道楽 (くいどうらく) von 村井 弦斎 (むらいげんさい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 160.757 Zeichen · 321 Bildschirme

Aozora Bunko

ランをくれろというと最上等のイチボが附着て来る事もある位で、悪い肉の真中にホンの少しばかり最上等の部分があるのだけれども多くは外の肉と一所に切ってイチボの名で売っている。僕は懇意な牛肉屋へ頼んでこの部分を取っておいてもらったが、これこそ口へ入ると溶けるようだぜ」大原以前に懲りてや「なるほど柔くって実に美味い」と賞翫する。小山が側より笑いながら「アハハお世辞ではないか」大原「ウンニャ実際だ。頬が落ちるようだ。ただあまりに分量の少きを惜むね」主人「少い処が貴いのだ。今日の御馳走はカロリー表から割出してあるが君のは特別に分量が殖えているよ。君に充分その肉を食われたら牛の三頭振も使わねばなるまい」小山も笑いながら「大原君少し気をつけ給え、君の大食を節減させるというのが唯一の条件で中川君も承諾された。お登和さんの料理法で君が追々物の味を覚えたら自然と大食が止むだろうという評議だよ。牛肉屋の二階でビフテキを食べるように五人前もお更りをされて溜まるものか。ビフテキといえば中川君、君の話を聞いてからランという処を買うが大層美味いよ。しかし折々は不味い処を持って来て困る。