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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

ただ俺の方じゃ、なんのお礼も出来ねえんで、すまんと思ってね。

お豊 (苦笑して)お礼がほしくって来ているんじゃありませんさ。ただね、私がこうやって来ていると、世間じゃ直ぐに、今の尾のないキツネと言うやつでね、笹屋のお豊がばかしに通っていると言うんですよ。シトをバカにして。ばかす気なら、いくら私だって、もうちっと金が有るとか様子の良い人に目をつけますよ。金は、まあ、大してお有りじゃ無いようじゃし、そんなにゴツイ大きな手をしてヌーッとばっかしている人だらず?

金吾 (思わず笑い出す)はは、まったくだあ、はは!

お豊 やしょう? ふふ。第一、人をばかすような甲斐性がありゃ、僅かばかしの借金にしばられて笹屋なんておかしな家に、三年も四年も誰がつとめているもんかな。これでも身うけをして女房にしてやろうという人の一人や二人はいやすからね、トックの昔に足を洗っている筈だ。

金吾 んだが、全体その笹屋の借金と言うなあ、お豊さん、どん位あるのかな?

お豊 なあに、千円とちょっとですけどな。

金吾 千円か。……俺のところにも、春になりゃ小麦の代が取れるから、千円ぐらいは出来ねえこたあねえ。