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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

お豊 受出してくれようとおっしゃるの、あんた?

金吾 やあ、そういうわけじゃねえけど、お豊さんつとめている気が無ければ、いつまでも気の毒だから――

お豊 でも、そういう話をする時は、みんな男の人は女房になってくれとそう言って――

金吾 いやいや、ちがうんだ。俺あ、そういう事を言ってんじゃねえ。そうじゃ無え。ただ俺あ、お豊さん好きだからよ。いや、そ、いやさ(と、ツイ好きという言葉を使ってしまって、うろたえる)好きと言ったって、俺あ、ただこの――へえ、女房なんて、俺ア駄目だあ。

お豊 でも、壮六さんは、あんなふうにあんたのこと心配して――

金吾 壮六はなんと言ったか知らんけど、あやつは一人がってんの野郎でなし、俺にゃ女房もつ気は無えです。そったら身分で無えもの。

お豊 身分? 身分たあ、なんの事なの?

金吾 (ますますあわてて)いや、その――こんな所に、こんな風に暮していて、女房だなんて、お前――へえ、駄目だ俺あ。(と既に言っている言葉が意味をなしていない)

お豊 ……(ちょっと黙っていてからポツンと)その黒田の春子さんのこと?

金吾 うっ?

お豊 春子さんのことがあるから?