Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
てめえと勝負をつけるつうのは、まだ諦らめちゃいねえからな、……んだからよ、俺あ言ったんだ。野郎め、今日こそ白か黒か決着をつけべえと思って海の口で一升買って、ここさやって来てたら、水車の所で郵便屋の辰公がうしろから来て喜助さんどこさ行くと言うから、落窪の柳沢金吾をぶっ殺しに行くんだと言ったらよ、このトックリをジロジロ見やあがって、一升ばっちじゃ殺すわけにゃ行くめえなんずと言やがって、人の事、本気に取らねえや、シャラクセエ郵便屋め、そんで俺あ――(とベラベラやっている内にヒョイと思い出して)そうだっけ辰公がことづけやがったっけ、ええと、キレエなエハガキだ……(と、モジリの外とうのポケットをモガモガとさがして)ああこれだ。フランスはパリから柳沢金吾あてつう。この雪じゃおいねえから、お前そこい行くなら届けてくれと言やあがった。ほい、届けたぞ。(とエハガキを金吾に渡す)
金吾 そりゃ、すまんかった。どうも……
お豊 フランスのパリから――? 又その春子さんから来たのね、どれどれ?(と覗きこんで来る)
金吾 お豊さん、そのランプに、ちょっと火を入れてくれ。
(言われるままにお豊が、わきの釣りランプにマッチをすって火をつける音)