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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

したら、次の年の春になって見ると、向うはあの調子だが、こっちの分はしっかりした新芽がギッチリ出やした。やれやれと思ってね、黒田先生の研究と言いやすか、学問の力はえれえもんだと、そう思いやした。俺あ、なんにも理屈はわからねえ、ただ馬鹿の一つおぼえで、そん通りにやっただけでさ。

春子 ほんとにねえ。……今となっては、お父さんの残して行って下すったものの中で、この三枚の苗畑が一番しっかりしたと言うか……しっかりしたものだという気がするの。私なんぞ、お父さんの一人娘でいながら、フラフラと、いつまでたってもたより無い弱虫で、しょうがない! そうなの。イクジなし! 現に久しぶりにこゝに来ても、病気でもないのに、五日も六日も眠ってばかりいて、それが目的の此の畑を見に来るのが、今日まで延びちまったんですから。

金吾 そらあ、だけんど、向うでのお疲れやなんぞ、この、お疲れが一度に出たんでやしょう。

春子 そうかしら。とにかく、もう、溶けるように眠いのよ。もっとも、小屋はあの通り静かだし、敏子はこゝの所おとなしいし、それに夜になると金吾さんが、泊りに来て下さるから、安心するのね。