Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
春子 そんな事はありません。カラ松の苗は金吾君にまかせて来たから安心だ安心だと、向うでも船の中でもお父さんおっしゃっていたの。ただ、しかしこれまで成功したことは一度も無いから、今度も多分ダメだろうと思う。それを金吾さんが自分のセイだと思いちがえて、すまながってでもいると気の毒だって、言い暮していらした。それがこうして三枚分も立派に育てて下さって――父に代って私からお礼申します。ありがとう金吾さん。
金吾 そ、そんな春子さま――わしは唯、黒田先生に言いつかった通りにやって来ただけでやして。現に、こっちの三枚は砂地が乾いているから、ヒデリの時は水をやるように、向うの五枚は流れに近いからあんまりやらんようにと言われていやして――ところが、夏の末ごろになって流れが涸れて来ると、地面の乾き具合が逆になってしまう。その証拠に、こっちの三枚の苗が妙に焼けが来たようになって、すこし葉落ちがはじまるんで。こいつは、水をくれてやるのアベコベにするのがホントでねえかしらなどと迷ったり、俺あアワを喰ったが、待て待て、先生のおっしゃった通りやらないかんと思って、その通りにつづけやした。