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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

そんなひどい目に合っても目がさめない。いえ、そりゃね、誰にしたって御主人の事業の都合でどんな貧乏も我慢しなきゃならない時はあるわ。

私の言うのはその事じゃないの。パリで結婚式をあげてから三月もしたら、もう変な女の人と遊び歩いたり、あの人はしたそうじゃないの。そいで日本へ帰って来てからも、イザベルなんて人が追いかけて来て、ゴタゴタと附きまとうし、それがやっと片附いたと思ったら、もう芸者の人やなんかが二人も三人も出来ている。

全体、あなたのような、やさしい、美しい奥さんがあるのに、敏行さん、なにが不足なのよ?

春子 そんな事私にはわからないわ。でも私はこんな女で、なんにも面白い所が無いもんで、敏行すぐに怠屈するらしいのね。

敦子 そんな、そんな馬鹿な、あなたそいじゃ、まるで――

木戸 (それまで黙々として聞いていたのが、敦子をおさえて)まあまあ敦子、そんな、お前のように、そう一気にまくし立てても、しかたがないじゃないか。いや春子さん、私なぞにはどうも人さまの家庭内の事や、御主人の、その女出入のことなぞ、深いことはわかりませんけどね、ただ敦がしばらく前から、大分心配していましてね、御主人の山の事業と私の貿易とは性質がちがいますから、くわしい事はわからないけど、男が一つの事業にのりかかって夢中になって、そのために家屋敷まで