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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

叩き売ると言った気持は、わかるんです。問題は御主人のセメント会社が、先行き望みの持てるようなチャンとしたものかどうかですね。それさえしっかりしていれば今一時苦しいのは、こりゃ仕方のない事で。しかしどうも、その会社自体が少しおかしいと言う気がするんです。たしかその山は秩父の方でしたね。

春子 はあ。なんでも寄居から三峰の方へ入って行った所だそうで。

木戸 そいで、御主人に附きまとっている山師みたいな人と言うのは、何と言う――?

春子 私の知っているのは小笠原と言う人と、横田と言う人ですの。小笠原と言うのは、とても乱暴みたいな、豪傑肌と言いますか。横田と言う人は、極くおとなしそうな人ですけど。

木戸 小笠原と横田ね。

春子 敏行はその横田さんの方を信用しているようで、実は、現在も横田さんは主人に言いつかって、信州に行っている筈ですの。なんでも、会社創立の払込金の敏行の分がまだかなり残っているとかで、そのため先日から金をかき集めているんですけど。それに信州の土地家屋を売り払うために、横田さんに委任状を持たせて行かせたんですの。なんですか、その金が払い込めないと、刑事問題とかにもなりかねないとかで……