Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
E その静けさの底から、はじめは、それと聞きわけられぬほど微かに、次第にハッキりと浮き立って流れてくる祭りのハヤシの音。(これは後まで断続して聞えてくる)……
春子 ……(溜息をつくように)良いわねえ金吾さん! これが人間がならしている笛や太鼓かしら? ……軽い、一人々々翼を生やした小さな人たちが、山奥に集ってならしているんじゃないのかしら?
この間から毎日ウトウトしながらそう思って聞いているの。……薄衣を着た仙女たちがマジメくさった顔をして笛を吹いたり太鼓をたたいたりしているの。私もそのお仲間にならして貰って、笛でも吹いていたい。もう人間はたくさん。くたびれちまったの。
金吾 ……あんまり話をするのはよして、もうやすんだ方がよくはねえかな。
春子 ううん、こうしてあなたとこんなことを話していると、とてもいい気持。明日から起き出して、私もこのまわりの畑仕事でもしようと思うの。
金吾 やあ、それは、春子さまにゃ駄目でやしょう。
春子 どうして? だって私は寝ながらそう考えていたのよ。もう東京へなんぞ帰らないで、ここで私金吾さんにお百姓の仕事ならって、暮そうって――駄目?