Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
金吾 いやあ、駄目と言うわけじゃねえけんど――いえここでお暮しになるなあいいが、百姓仕事は俺がやってあげるから。
春子 ……そう、私はなんにもやれない人間だわ。東京に居れば居るで、みんなのじゃまになるし、ここにやって来ると金吾さんの厄介もので、あなたに守って貰わなければ何一つ出来ない。(涙声)そこで、山奥へ行って仙女になりたいなぞと考えているのだから。
金吾 困りやす、そんなまた、泣いたりなすっちゃあ、そういうつもりで俺あ言ったんじゃねえんで。俺がちゃアんと何でもしやすから、春子さまは安心していりゃええ。それで俺あ、――わしあそれで、喜んでそうしたいんじゃから、それがわしのつとめじゃから。
春子 ありがとう、金吾さん。
金吾 はは。(相手の気を変えさせようと思ってかるく笑って)山奥で仙人が笛太鼓鳴らしてとおっしゃると、あれで敏子さまもあんたさまのお子さんでやすかねえ、今日の昼間、このうらの山へ蝶々つかまえに俺が連れて行ってやしたら、似たようなことを言ってやしたよ、はは。
春子 そうお……(ふり返って、奥の寝所で寝ている少女の方を見て)ああ、あんなによく眠っているわ、ここへきてから、あの子はホントに元気になった。