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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

いえ、この四、五年、父親から抱いて貰ったりしたこともない子でしてね、金吾さんが父親のような気がするんじゃないかしら、どんなこと言ってって?

金吾 今聞えてるはやしがやっぱし聞えてきたんでやす。すると敏子さまが、あれは誰が鳴らしてると聞くでね、俺が下の村の若いしたちがならしてる、というと、違う、あれは山奥で小人がならしてるんだ、と言いやしてね、そいで、あのはやしに合せて敏子さま、グルグル踊るようなことなさりながら、おじちゃん歌えと言ってね、なんと言ってもきかねえから、俺あ盆踊りの歌あうたったはは、

春子 そう、木ぶつ金ぶつと言う、あれね……(低い泣声を出して、しみじみと泣いている)……

金吾 春子さま、困りやすよ、そんな泣いてばかりいると、また身体悪くなさるから――

春子 ……(涙をふいて、カラリと明るい声で)ホホもうなかない、かんにんしてね、木ぶつ金ぶつはこの私だわ。こうしてさんざん苦労してやってきながら、その苦労が身にしみてだんだんかしこくなるということがないのよ。苦しい目にあうと、ただ苦しいだけで、どこかしらそれが上すべりをしてしまって、ボンヤリとただないているだけ、自分で不感症かしらと思うことがあるの。