Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
などはみんな嘘で、別にどこかに私のホントの暮しはある、私のホントの相手の男の人は別にどこかにいる、そういう気がするの。そう思うと、きっとなくなったお父さまのことを思い出すのよ、だもんだから私を相手にする男の人が、すぐ私のことをつまらながるのね、すぐあきるの、面白くない、お前は空っぽだ、そう言うのよ、その筈だわ、からっぽですもの、わかる私の言うの、金吾さん。
金吾 俺にゃよくわからねえ、どうも。
春子 それで、そうやってさんざんな目にあって、その間、この敏子を抱えて、その間、二度も三度も里子に出したりしましたけどね、ずいぶんつらかった。敦子さんのことは年中思い出したけど、それまでにあんまり御心配をかけたんで、もうお世話になるのが心苦しくて、敦子さんの所へは行けないの、あの方のことだから、そりゃ私のことを心配して下さって、近頃では私の行先々を追っかけ廻すようにしていらっしゃる。でもどうせお目にかかってもまた心配をかけるだけだから悪くって、逃げ廻ってきたの。敦子さん今頃怒ってらっしゃるわ。ホントにすまないと思う。
金吾 そうでやすか。
春子 する中、ひょいと、ここのことを思い出したんで、それからあなたのことを思い出したんで。