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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

敦子 春子さんという人はそういう人なの。人がいいというのか、馬鹿といっていいか、強い力で押されると、押されたとうりになるの。それは金吾さん、あなただってわかっているんじゃないの。ホントに、私はね、この二、三年、春子さんのことや敏ちゃんのことが心配になって、次から次とあの人の後を追かけ廻すようにしてきたのよ。ところが春子さんの方じゃ、逃げるの。そりゃね、私にあんまりこれ迄心配をかけてきたので、もうすまないからと言うんで逃げ廻ってる春子さんの気持は私わかるの。しかしそういう風にして逃げ廻っているために、なお一そう、私に心配をかけているということには気がつかないの。そういう馬鹿な人なのよ。そいで、この間ね、やっと横田たちの秩父のセメント山の事務所に、春子さんが住みこんでいると言う話を聞きつけたんで、私出かけて行ったの。そしたら、事務所と言うのは名ばかりで、まあ汚い飯場ね、そこの飯炊き――女中さんみたいなことをやらされていたらしい。ところが、私が行った時にはもう春子さん、そこには居ないで何処か行っちまったと言うの。そいで仕方がないから、東京の心当りをあちこち探した挙句、ヒョイと気がついて、もしかするとこちらへ春子さん来たんじゃないかと思ったんで、私あわててやって来たの。