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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

鈴 さあ、私よくは知らないけど、いつか春やさん言っていたわ、烏森の小倉という置屋さんに娘がいるとかって、なんだったら、一度そこへ行って聞いてごらんなさいな。

金吾 娘というと敏子さまでございやしょうか?

鈴 敏子? さあ、それはよく知りませんけど。

金吾 烏森の小倉――そいで置屋と言いやすと、どういう?

鈴 (軽く笑って)新橋のね、芸者屋町で、小倉というのは芸者屋さんのことです。いえ私もハッキリ知らないけど、新橋へんで聞けばわかるんじゃないかしら。古くからの芸者屋さんだと言っていたから――

芸者屋町の昼さがりに、稽古三味線が鳴っている。宴会その他での調子ではなく、もっときびしい感じの(長唄)連れびき。「よっ!」「はっ!」などの烈しい掛声。

おかみ (いい年配の、サラリとした物言いだが、シンにしっかりしたもののある。微笑をふくんで)烏森の小倉だなんて言われて、これで私んとこもこの土地じゃ古い内ですからねえ、こんな事でいいかげんな話の附けようをするわけにゃ行かないんでして、そこの所は、黒田さん、ごかんべんなすって下さいまし。

敏行 (おそろしくふけて卑屈な調子で)だけどねえ、おかみ、私は敏子の実の父親だ。