Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
つまりその旅費やなんか、この際どうしても少し金が要るんでね、ひとつ、おなじみ甲斐に何とか都合をつけてもらえないかねえ?
おかみ いろいろ御事情がおありなことはわかります。けど、なん度も申し上げるようですけど、こんな話は無理をすると後で困ることになりますんで。ですから、その実のおっ母さんとお話し合い下さってそちらの話がかたまってから手つづきをさせてもらいましょう。それまでは敏ちゃんの方は私の方で責任をもっておあずかりして仕込むことだけはちゃんと仕込んで置きますから。
敏行 そうかねえ。金が実は大至急にいるんじゃが。弱ったねえ……もしかすると、その横田の方だな――なんでも敏子のことを聞きつけて、あれの身がらを柳橋の方へソックリ連れて行きたいと言ってるそうだが――横田から、こちらへ金でも出てるんじゃないだろうね?
おかみ (むっとするが、さりげなく笑いにまぎらして)ほほ、そりゃ、そういう話もちょっと有りますがね、しかしそんな事はこれから一本でお座敷に出ようという子の前人気みたいなもので――ですけど、横田さんから金をもらったために私がこんな話をしているように取られちゃ、いかになんでもこの小倉の内ののれんが可哀そうじゃございますまいかねえ。