Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
その杉夫に私達の内を継がせるということで、恰度暫く前から出していた銀座裏の支店を杉夫に委せてやらしていまして、そこへ敏子ちゃんを会計係として置いてあったのですが、この杉夫と敏ちゃんが、想いあうようになりましてね、それが両方とも浮いた気持でないということがよく分ったものですから、近い将来に結婚させてあげようと思っていたんです。
春さんにも相談しましたら、春さんも大賛成で……そこへ大東亜戦争が始まる。で学生時代に肋膜をやったりしていたために、兵隊の方はなかった筈の杉夫に、急に召集令状が参りましてね、仕方がありません、一週間ばかりのうちに、広島の部隊に入隊するということになったんですが、さあ、そうなって困ったのは杉夫と敏ちゃんのことで、杉夫の方はこの際結婚のことは一応破談にして入隊すると言います。
しかし敏ちゃんの方は、この際、ぜひ結婚式をあげてくれと言って、泣いてたのむ始末で、両方で自分の考えを言い張って、どうしても話がまとまりませんの。
春さんに相談したくても、遠い信州で、それに頭があんな風になっておいでだし、横浜の敏行さんに相談したくても、これはもう、よりつきもしない有様で、そういってる間にも、広島の部隊に入隊しなければならない日は迫ってきます。