Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
どうにも決めかねて、とにかくにもというので、野辺山の春さんの方へそう言ってやったのです。しますと……。
凍てついてゴツゴツした小道を、春子、お仙、金太郎、金吾の四人が、駅の方へ急いで行く足音。先頭にジョンが駈け廻りながらついてきながら、時々吠える。
ビューッと風の音。
金吾 そいじゃな、お仙ちゃん、お父うやおっかあによくそう言ってくれろ。春子おばさんがどうしても東京へ行くと言ってきかねえから、俺あ二三日ついて行ってくるからちってな。
お仙 でも、こんなに戦争恐がっとるおばさんが、どうしてそんな東京へ戻りてえずら? よしゃいいにな。
金吾 それがな、敦子さまから手紙が来て、ほら、お前も知ってる敏子さんがお嫁に行く筈になっていた杉夫つう人が、今度出征するそうでな、いや敦子さまの方では、別に上京して来いなんずとは言って来てねえが、春子おばさん、どうしても上京するつうてきかねえから。金太は海尻の内で待っててくれ。どうで帰りには、海尻の方で降りて、一緒にこっちへ上って来べえ。
金太 どうしたんかなあ、おばさん、きんにょも俺が、東京へなんぞ行ったって、大戦争が始まったんだから、恐えことばかりだから行くな行くなって言うとね、しまいに泣くだよ。