Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
敏子さまはそれの看病やなんかで保土ヶ谷にござらしてね。
春子 そう、やれやれよかった。でも金吾さん、私たちこれからどうしたらいいの?
金吾 そうでやす……ええ、この坊やのことがあるから一度保土ヶ谷へ行かざあなるめいが――
春子 でも、このまま野辺山へ汽車で行っちまえないかしら。私もう恐いの。どうせ敏子も敦さんも、後から野辺山へ来ればいい。
金吾 だけんど、とにかく保土ヶ谷じゃ、みんなで心配なすっていやすから、こうやって、あんたや坊やが助かったことだけは知らせねえと――
春子 でも、それはすぐ葉書か電報でも出して知らせりゃいいんじゃない?
金吾 そうだなあ。……そうする方がいいか? そうだな……
浮浪児の少年 (トットットットと駈け戻って来て)あい、おじさん、切符だぜ。松本行しきゃねえとさ。少し高いが二百円くれ・。
金吾 こりゃどうも、ありがとうよ。そうかよ、そりゃありがたかった。(と、金を出して少年に渡しながら)ところがねえ、ねえ君、すまんが、もう一枚、切符を頼まれてくれねえかねえ。小諸まででも松本まででもどうでもいいんだ。
浮浪少年 だけど、もうねえと言ってたがなあ。