Japanische Klassiker mit Furigana
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しげき「すいせんともくぎょ」
三好十郎の仕事 別巻
三好 十郎
Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme
安らかな、すこし微笑んでいるような死顔だったそうで……ほとんど一生を唯一人の人に想い入って、その他のことを思うことのできなかった男、そういう事に男の一生をかける事が、幸福であるか不幸であるかさえも考える余裕もなく、その生涯を泣き暮し、しかもその晩年に於ては始終明るくニコニコと頬笑んでばかりいて、もうピタリと泣かなかったそうですが……そういう、愚かしい、むやみと手の大きかった男――そういう男が私の手の下の石の下に眠っているのだ、と、そう思ったのです。
音楽
……ヒョイと気がつくと、高原はもう夕闇に包まれて茫々と暮れかけています。汽車の時間も、もう僅かしか無い。おどろいて私は歩き出しました。金太郎君とジョンが言葉もなく後からついて来ます。(踏み分けられる秋草の音)
……遠い風が私たちのうしろから吹きすぎて行きます。目を放って向うを見ると、既に刈り終った四五枚の水田に切り株が点々と闇の中に没しています。その彼方には黒々とニジンだように見えるカラ松林がつづいています。
その水田を開いたのも、そのカラ松林を植えたのも、みな金吾老人のあの大きなミットのような手であることを、話で聞いて私は知っていました。