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Japanische Klassiker mit Furigana

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しげき「すいせんともくぎょ」

三好十郎の仕事 別巻

三好 十郎

Lesen Sie 三好十郎の仕事 別巻 (しげき「すいせんともくぎょ」) von 三好 十郎 (みよしじゅうろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 220.145 Zeichen · 440 Bildschirme

Aozora Bunko

左翼の理論の地盤から右翼の結論が生れたり

右翼国体の指導者が左翼出身者だったり

世界が狂えば人も狂う

愚かといえば愚かです

しかし、誰が愚かでなかったでしょう?

田舎出の二十にならぬ娘でした

理解はせずに、ただ飲みこんだのです

私が悪い

私に責任があります

しかし、私の何が悪いのでしょうか?

私にどんな責任がありますか?

では山田先生が悪いのか?

しかし先生に悪意はありません

先生は誠実に、本気になって

自分の信じている所を私につぎこんだだけです

そうです、山田先生は転向者でした

兄と同じ頃につかまって、おどかされて

あやまって出て来てから

はじめの間は、又つかまるのが怖いために

自分の主義をだんだんにくずして行った

それがいつの間にか、世界の状勢や国内の状勢を見たり

中にも同胞が戦争に駆り出されて戦い死んでいるのを

日本人の一人として見ているうちに、

それまでの左翼の理論だけでは割り切れないものをヒシヒシと感じ出して

この民族の生ける一人として自分の血は

あらゆる理論に優先すると知った

あの時から、先生はそれまでの受身の態度を投げ捨てて

大東亜共和国聯邦論者として

積極的に動き出した

恐怖は既になくなっていた