Japanische Klassiker mit Furigana
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ごじゅうのとう
五重塔
幸田 露伴
Lesen Sie 五重塔 (ごじゅうのとう) von 幸田 露伴 (こうだろはん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 57.316 Zeichen · 111 Bildschirme
、幸い傷も肩のは浅く大したことではござりませねばどうぞお案じ下されますな、わざわざお見舞い下されては実に恐れ入りまする、と如才なく口はきけど言葉遣いのあらたまりて、自然とどこかに稜角あるは問わずと知れし胸の中、もしや源太が清吉に内々含めてさせしかと疑い居るに極まったり。
ええ業腹な、十兵衛も大方我をそう視て居るべし、とく時機の来よこの源太が返報仕様を見せてくれん、清吉ごとき卑劣な野郎のしたことに何似るべきか、釿で片耳殺ぎ取るごときくだらぬことを我がしょうや、わが腹立ちは木片の火のぱっと燃え立ちすぐ消ゆる、堪えも意地もなきようなることでは済まさじ承知せじ、今日の変事は今日の変事、わが癇癪はわが癇癪、まるで別なり関係なし、源太がしようは知るとき知れ悟らする時悟らせくれんと、裏にいよいよ不平は懐けど露塵ほども外には出さず、義理の挨拶見事に済ましてすぐその足を感応寺に向け、上人のお目通り願い、一応自己が隷属の者の不埒をお謝罪し、わが家に帰りて、いざこれよりは鋭次に会い、その時清を押えくれたる礼をも演べつその時の景状をも聞きつ、また一ツにはさんざん清を罵り叱って以後わが家に出入り無用と云いつけくれんと立ち出でかけ、お吉のいぬを不審してどこへと問えば、どちらへかちょと行て来るとてお出でになりました、と